暖かい闇

酒と食事と過去

年末年始

田舎に帰っていた。今日からまた東京で仕事で憂鬱ですわ。



2018年12月31日

年末にローストビーフを焼く。国産牛ランプ肉3キログラム。
塊肉をトリミングしたときに出る切れ端材をこんがり炒め、肉といっしょに焼いた玉ねぎ人参、焼いた肉から出た肉汁を合わせ、赤ワインを注ぎ液が1/3以下になるまで煮詰める。塩胡椒で調味したのち濾し、仕上げにブランデーを少量加え風味を増設し、ローストビーフのソースとする。赤ワインを贅沢にたっぷり使い、気合い入れて煮詰めてりゃ、それっぽい味になる。
肉の焼き加減は、高温短時間の加熱で温度勾配をうまく作る予定だったのだが、出来上がって切ってみると中心部まで均一に火が通りキレイなロゼ色で狙いを外した。原因はよくわからない。修業が足りていない。肉の火入れは深淵である。



2019年1月1日

ステーキを焼く。国産牛ランプ肉1キログラム。
繊維に直角に3センチ幅にカットした肉を玉ねぎ、人参、ローズマリー、サラダ油でマリネしておく。どのくらい効果があるのかはわからない。多少の香り付けくらいにはなったように思う。
鉄製の溝入りフライパンで焼く。中心部はレアで、表面は香ばしく焼き色付けて、を実現できた。おおむね満足。部位はホントはヒレがいいな(高い)。



2019年1月2日

毎年恒例の新年会に出向く。
獺祭磨きそのさきへ、ボランジェ、ルイロデレールをガバガバ飲んで美味しいごはんをいただく。食後にはジャンポールエヴァンのチョコとキャラメルをアテにしながらカヴァランのシェリカスクストレングスを3ショットくらいいただく。そのまま帰るのも寂しいのでバーに寄り、山崎18年を飲む。
とにかくひたすら幸福だ。
そのあとたまたまそのバーで会った中高の友人と盛り上がり、日付けが替わるまで飲み尽くした。帰宅後夜中5時頃に目が覚めて、思いっきり吐いた。吐き尽くした。胃液も出ないくらい吐いて脇腹がつる。




2019年1月3日

のんびりするつもりだったが友人に喚ばれ昼から外出する。
中華の名店で食事するつもりが営業しておらず、地方都市のちょっと小洒落たイタリア料理屋で、可もなく不可もないパスタランチを食べる。デパートで手土産を買って友人宅を訪れ、響21年をご馳走になる。
Netflixの料理番組を見ていたらまたたく間に時間が過ぎ、いい頃合いになってご相伴にあずかることになり、美味しいうどんすきをいただく。



2019年1月4日

東京に帰る。
特製幕ノ内午前を買って新幹線に乗り込む。今日から仕事なのに、朝からビールを1缶開けて弁当のおかずをつまみながら飲む。
こういう幸せはあってもいい。

そして東京に着き仕事がはじまる。


地元に戻って友人たちに合う気はなかったのに、今年は引き寄せてしまった。なつかしい思い出に浸ってよろしゅうござんしたね。後悔が後ろ髪をひく。