暖かい闇

酒と食事と過去

2019年7月の食事雑記(インド、マンゴー、メジ)

蒸し暑くてかなわん。たすけて。

7月もいろいろ飲み食いしたけど、記憶に残ってるのは、現代インド料理コースを食べに行ったこと、マンゴーのカクテルを飲んだこと、メジマグロが美味しかったことだろうか。今回はその三つに限定して書きます。

 

①現代インド料理コース@渋谷

現代インド料理コース、今回も行ってまいりました。去年の夏のコースも素晴らしかったけども、今回も大満足してきた。

メニュー構成は以下の通り。

・冷製マイソールラッサムと帆立焼き霜づくり

岐阜県産稚鮎のフリットとメロンのサラダ

・マトンドーピアザーのパッケリ

・豪州産牧草牛の石窯バベットステーキ ケララ風ペッパーグレイヴィーで

・愛知県産鴨もも肉のロースト(コースにないメインを追加した)

・茄子ご飯、海老うま煮、貝汁、旬菜一品、青梅漬のターリー

・南の国のマチュドニアとマンゴープリン

それぞれ感想を。

 

・冷製マイソールラッサムと帆立焼き霜づくり

トマトとココナッツが入ったリッチなラッサム。ココナッツのまろやかさに、焼き霜にして中は生の帆立の滑らかな食感と旨味が合わさって美味しかった。

 

岐阜県産稚鮎のフリットとメロンのサラダ

稚鮎のフリットとメロンと夏野菜のマリネサラダ。天然の鮎の良いのはスイカのような瓜の香りがするけど、その連想かな?メロンの爽やかな香りと稚鮎のほろ苦さがそれを思い起こさせる。優しいそのコンビネーションを、ヨーグルトソースのニンニクと胡椒のパンチが夏の活力で後押しする。

 

・マトンドーピアザーのパッケリ

パッケリ。マトンカレーを玉ねぎたっぷりに仕上げたグレイヴィが美味くないはずがない。サイゼリアリスペクトのこのメニュー(最近こういうメニューがあった)が、スパゲッティではなく他のパスタだったら、かつ、インドだったらっていう空想が空想を呼ぶ一皿。美味い美味い美味い。がっついてしまうおいしさ。

 

・豪州産牧草牛の石窯バベットステーキ ケララ風ペッパーグレイヴィーで

始終旨味でやられてますが、さらに旨味で攻められる。絶妙な火入れのローストビーフにスパイシーなソース。このソースをつけるとポテトも異常に美味い。肉も旨味が倍増する。足し算掛け算の料理。節操がないね(美味い)。

 

・愛知県産鴨もも肉のロースト

間に愛知鴨もも肉のグリルを頼んだのでした。脂の旨味が爽やかな緑のソースと相まっていつまででも噛んでいられる一品でした。

 

・茄子ご飯、海老うま煮、貝汁、旬菜一品、青梅漬のターリー

死ぬほど食った。がっついちゃって…。ハマグリのカレーもエビのカレーも旨味が強く、旨味旨味の連続(米が進む)だった。

 

・南の国のマチュドニアとマンゴープリン

タピオカが散らされていたのは流行りかな?

 

全体を通しての感想としては、最初から最後まで、終始一口食べて美味い!って感じの味わいで、旨味もたっぷりで炭水化物が進む味だったということ。ココナッツの濃厚さ、トマトの旨味、帆立の旨味、揚げたアユの旨味にガツンとニンニクのヨーグルトのソース、玉ねぎの甘みとマトンの旨味、肉の旨味と濃いグレイヴィ、海老の頭の旨味たっぷりのカレー、ハマグリの旨味染み出すカレー、米、米、米。お腹が空いてたからかもしれないけど、がっついてしまった。気づいた時には腹がハチキレそうになっていた。

ということで、満足度は非常に高かった…のだけれども…

夏のコースでこれでいいのかな?という(ある意味贅沢な)疑問は湧いた。

というのも、夏ってすごく暑いじゃないですか。へろへろになっているときに食欲を増進する食べ物が続くのも嬉しいんだけども、どこかで抜くというか、旨味もなにもない素っ気ない料理も食べたい。夏だから、人間と同じように重ね着じゃない美味しさがあってもいいんじゃないかなとは思った。

こういうことを言うのは、夏の理想のご飯というのが僕の中にあって、それを求めてしまっているからかもしれない。かりもり(愛知県限定の瓜科の野菜)の味噌漬けを薄く切って、冷たい麦茶で流し込むお茶漬けが夏の最高の食べ物だと思っている。葉ニンニクの醤油漬けを繊維に沿って割いていただく冷たいお茶漬けも最高だけどどっちかというとかりもりが好き。もう地元も離れており、10年以上食べていないけど、暑い夏の日には必ず思い出す。(なので僕の個人的な経験に基づく物言いであることは留意いただきたい。)

 

 

②マンゴーとカリラのカクテル

COAL ILAとマンゴー果汁を合わせたカクテルを飲んだ。危ういバランスで、かろうじて美味しいと言えるギリギリ上のラインを走っていく、おもしろい味だった。

曰く、アイラのピートの中に潜んでいるパッションフルーツのような南国感を、マンゴーを使って引き出して見せたとのこと。

飲んでみると「たしかに」と思える味で楽しかった。

 

 

③メジマグロ

近所のスーパーでメジマグロが売っていたのでついつい買ってしまった。

メジマグロですが、でっかい本マグロのような力強さはないものの、身質が柔らかく繊維が肌理細かくて優しい舌触りなのと、脂が乗ってないぶん爽やかな酸味を感じられてよかった。

 

 

以上。