暖かい闇

酒と食事と過去

2019年6月の食事雑記

すっかり夏でございますわね。
7月も終わるというのに6月の飲み食いについて書いております。


①2018年6月8日青柳の酒蒸しと素麺@自宅
5月くらいからか近所のスーパーの鮮魚コーナーが急に充実し始めて、いろんな食材が手に入るようになった。甘鯛とか黒むつとかイトヨリ鯛とかおじさんとか、貝類はアワビ、平貝、青柳、ハマグリ、つぶ貝などが並んでいる。この土日も行ってきて、美味しそうなメジマグロと国産の車海老を見つけた。
そんなわけで、お料理をする土日は、最近は魚介類が多い。
青柳が10個以上入って1パック500円だったので迷わず買った。2パック買った。
お酒たっぷり入れて酒蒸しにして香りづけで醤油をちょっと回しかけて、味付けはそれだけ。小葱くらいは買えばよかったかもしれない。
オレンジ色の舌がベロンと出ててかわいいね。アサリよりも大振りで食いでがあり、食感もしっかりしている。
食べ終わって残った汁をザルで漉し、茹でて水で締めた素麺(水気をしっかり切ること)を入れて絡めて食べると、まあこれが美味い。貝の濃厚な旨味が麺に絡んで…。これははまってしまいそうな美味さというか、このためだけに酒蒸しをしたいと思うほど。


②2018年6月9日ノドグロと甘鯛の潮汁で素麺@自宅
魚介ブームはまだまだ続いておりまして、この日はノドグロと甘鯛のアラが安く例のスーパーで手に入ったので潮汁を作った。魚本体のほうはね、どちらも高級魚なので買えないのです。時々は買って、ノドグロは塩焼きに、甘鯛は松笠揚げとかにしたいものだけども、家計がそれを許さない。キンキも売ってたりして、煮つけにしたいよ。
この潮汁、ヤングコーン、ピーマン焼き、カツオの刺身で晩御飯でした。
ヤングコーンは洗って余分な先端部分を切り、オーブントースターに突っ込んで20分くらい蒸し焼きにする。皮はこんがり焦げ目がつくけどそれを剥くと蒸された黄色くてかわいいヤングコーンが表れて、塩をつけて髭ごと食べる。コーン独特の穀類の甘い香りはしっかりするけど、咀嚼すると舌に残るえぐみは山菜が終わった季節には珍しく嬉しい、生命感あふれる新芽の味そのもの。ヤングコーンを食べると夏に向けての活力が湧いてくる。
ピーマンもこの時期、身は柔らかく苦みもおとなしいので、ヘタも種も丸ごといただく。縦に半分に切って、フライパンにごま油を敷き、切り口の面から焼いていく。焦げ色がついたらひっくり返して反対側も。まだちょっと生かなという程度でみりん、醤油で味付け、鰹節と煎り胡麻を振りかけて全体になじませて完成。大口でピーマン半分を一口で放り込む。ジューシーで甘くて、ほろ苦くて、青い香りが美味しい。
カツオは塩を振って15分ほど置き、余計な水分を抜く。皮面だけ油を敷いて熱したフライパンでさっと焼き目をつけて、刺身に引いて提供する。水分を抜いたこともあって、もちもちの食感で美味しかった。

…で、夜中にお腹が空いてしまったのですよ。静まり返った台所に忍び入り、おもむろに素麺を茹で始める僕。
冷えた潮汁に素麺を放り込んで食べた。
う、、、まい!!!!!!!!
そりゃ、ノドグロと甘鯛の出汁ですもの、上品で美味しい出汁がとれていて、幸い鮮度もあったし下処理もしたので冷えてても臭みがなく、美味しい。
アラを焦げる寸前まで焼いて水を注いで沸かし出汁をとるという方法もあって、香ばしさとコッテリ感を足せるんだが今回はお上品に潮汁で。


③2019年6月13日湖南料理高田馬場
高田馬場にある湖南料理の店へ。
とにかく唐辛子の使い方が多様。乾燥した唐辛子、生の唐辛子、塩漬けの唐辛子、発酵させた唐辛子。
鯛のアラを大量の唐辛子と蒸した料理が美味しかった。

④2019年6月21日ハンバーガ→墓地→フルーツ@六本木→青山→自宅
友人とハンバーガーを食べ、その足で夜の青山霊園を探検して、家帰って風呂入ってフルーツを食べた。フルーツは枇杷とサクランボと鬼灯。鬼灯には食用のものがあって、甘酸っぱいトマトといった感じの味。
友人たちと笑いながら食事して、学生時代のように墓地で遊んだりして(僕は大学生のときよく墓地で遊んでた)、家に帰ったらフルーツが待ってるだなんて幸せだなぁ。


⑤2019年6月22日蕎麦屋飲み@後楽園
とある展覧会に友人と行く約束をしていて腹ごしらえがてら行った蕎麦屋がよかった。
まず穴子の煮こごりで一杯。煮こごりが口の中で溶け、ねっとり舌に絡みつく穴子の旨味!穴子の身はほろほろ解け、これまた美味しい。無限に酒が飲める。
次に天ぷら。
最初に海老。海老本体と海老の頭の部分と海老味噌が別々に天ぷらになって出てくる。海老味噌の天ぷらは小指の爪の先ほどもない小さいのが天ぷらに揚がって出てくる。仕事が丁寧ですわ。
次に椎茸、伏見とうがらし、小茄子と続いて穴子
穴子は注文が入ってから生簀から出したのを捌くようで、鮮度はバツグン。土っぽい香りが断面からぷ〜んと漂ってきて鼻腔をくすぐる。とにかく香りがいい。いい穴子を選んでいるのがよくわかる。
いっぺんに出てくるのではなく、一品一品揚がった順に出てくるのは、まるでカウンターで天ぷらを食べてる気分にしてくれる。蕎麦切り自体はちょっと固めで好みではなかったけど、お酒のラインナップも充実しており(保存状態はちょっと悪そうだった。飲んだお酒の酒質が明らかに落ちていたので。)つまみながら飲むってのには良い蕎麦屋だと思う。また行きたい。


⑥2019年6月23日葱鮪鍋@自宅
例の近所のスーパーで本マグロの切り落とし(だいたいが筋張った大トロ部分)を安く売っていたのでこれはシメシメと思って葱鮪鍋にすることにした。
葱を大量に買い込んでウフフ…。
葱は4cmくらいの幅に切って、フライパンで焦げ目がつくまで焼く。本マグロの切り落としは食べやすい大きさに切っておく。
昆布と鰹節で出汁をとり、酒、みりん、砂糖、醤油、塩で味付けしておく。江戸の料理なのでここは醤油で真っ黒にしていい。
これで準備はオッケー。
あとは鍋に先程のつゆを入れ沸かし、葱、鮪を入れて煮立ったら食べましょう。
鮪の筋は生だと固いけど、火を通すとトロトロに蕩ける。赤身でやるとこうはならない(パサパサになる)ので、やっぱり葱鮪鍋は筋の多い大トロでやるのが良い。脂もほどよく鍋で煮込むことで落ちて、こってこての大トロがいくぶんさっぱりいただける。葱、鮪、葱、鮪で無限ループの美味しさ。
締めは稲庭うどんにした。細い麺にマグロからこれでもかってくらい旨味が溶け出た出汁がよく絡まって美味しい。
またやりたいなぁ。


⑦2019年6月30日餃子@自宅
なんだかんだ自分が作る餃子が一番美味いのではないかと思うことがある。これは母親の作るお好み焼きがけっきょく一番美味いのではないか説とほぼいっしょなのだが、「遠慮することなく腹いっぱい食える」ことにその原因があるんじゃないかとは思う。とにかく腹いっぱい餃子が食べられて幸せでした。


以上。