暖かい闇

酒と食事と過去

2020年1月の飲食雑記

 お久しぶりにブログを更新します。

 ブログをぜんぜん更新していなかった。1月にいまの職場に転職して、なんだかんだいそがしい気持ちになっていて全く更新していなかった。4月になってしまったぽよ。いつのまにか。飲み食いのメモ書きを見返してみたら1月が多少の記録が残っているけど2月3月の期間記録をほとんど残していなくて、何を食べたかほとんど何も思い出せない。

 2月3月はひたすらラーメン七彩に通っていたのは覚えている。ラーメン七彩のラーメンはひととおり食べた。醤油、煮干し、味噌、担担麺(鹿、ビーガン)。はまっちゃって、夜に行って一度に2杯食べるとかしていた。めちゃくちゃうまい。ラーメン七彩の打ちたて切りたての麺が美味しい。もちもちズビズビでときおり不均質な麺は咀嚼すると小麦食べてる!って満足感を味わえ、スープにもよく絡んで美味しい。職場から歩いて行ける距離にあるので、転職してよかったと思える。転職して一番良かったのはラーメン七彩に行きやすいということかもしれない。

 ところで職場の近くの評価の高い別のラーメン屋さんに社長といっしょに食べに行ったんだが、そこは麺が硬くてあまり好みではなかった。粉っぽさが残っているくらいの。社長の方は麺は硬い方が好みらしい。東京のラーメン屋さんで評価が高いところでも麺が硬くて好みに合わないことがしばしばあったが、いまでは、この麺の硬さは東京ローカルなのではないかという仮説を立てている。武蔵野うどんを好む傾向性の延長上に東京のラーメンの麺の硬さがあるような気がする。どうやって確かめるかはわからないが…。つけ麺も10年前東京に来た当初美味しさがわからなかった。つるつる食べて喉に流し込むってできないワシワシの麺多いじゃないですか。そばの感覚でもうどんの感覚でもラーメンの感覚でも上手く食べれない。これもたぶん関東の一部のローカルな嗜好性なのだろう。麺を口いっぱいに頬張ってわしわし咀嚼して硬さを味わうのが正解なのだと知ってからつけ麺を好んで食べられるようになった。東京にいると都会/田舎のギャップからラーメンみたいな最先端の食べ物について、ついつい地域性が脱色されていると思いがちだが、そうでもないんじゃないだろうか。とか最近ぼんやり考えている。

 ちなみに柔らか麺のラーメンで近年いちばんおいしいと思ったのは新潟県燕市杭州飯店でした。また食べに行きたい。

 

①2020年1月12日 新年会水炊き

 友人諸氏と鶏の水炊きをすることに。前日から仕込みをする。今回はスープを白濁させることにした。鶏のガラ6本、コラーゲン水増しのための鶏皮400g、水が材料。鶏ガラはさっと湯通しして臭みをとり、水にあけ、内臓をとってきれいに洗う。鶏皮も湯通ししておく。両者を水から炊く。中火の強火で沸騰するまで。沸騰したら火加減を弱めてコトコト炊き、最後の2時間くらいを木べらでガラを潰しながら強火でガンガン炊いて白濁させる。ザルで濾してガラと鶏皮を取り除いて完成。

 スープを白濁させる意味ですが、気持ちの問題です。あまり意味はない。どころか、白濁させるためにガンガン炊くとどうしても骨のカルシウム分が溶け出して少々粉っぽい味わいになってしまうし、雑味も増えるので家族に出すような場合なら私はどちらかというとやらない。でも今回は友人を呼ぶので、白濁させることにした。スープが白濁してるとなんか頑張った感がでるし、特別感が出るでしょ?人を招いて食事をするときは純粋に味だけを考えるのではダメなのです。

 ポン酢醤油も仕込んでおく。鶏肉よりもなによりも今回ポン酢醤油に異常な金額をかけた。醤油も井上古式しょうゆとたまり醤油をブレンドして使い、レモン、ライム、酢橘、ゆず、かぼすを大量に買い込んできて搾り、利尻昆布とマグロ節と一緒に漬け込む。いいお値段がします。ペットボトル1.5リットルとるのにいくらかかっただろう…。怖い怖い。柑橘を一個一個搾る手間もむちゃくちゃかかるし、自作コスパ最悪調味料だ。味は…そりゃ美味しいけど、市販のそこらへんのものとは比べ物にならないほど美味しいけど、かけた金額と手間に見合うかというと唸ってしまう。それもこれも味ぽんがあの値段であの味を出しているのが悪い。味ぽんコスパがよすぎるのだ。鍋の出汁をどれだけがんばってひこうが、正直味ぽんでじゅうぶん美味い。

 さて当日ですが、友人ひとりが早めに着くというので昼下がりから0次会も開催することにした。

 以下、出したもの。

〈0次会〉

豚キムチ炒め

・椎茸炊いたやつ

栃尾揚げ

・大根皮梅肉和え

・菜の花焼き小海老和え

・きゅうりたたきごま油和え

・干しホタルイカ

・山芋磯辺焼き

 

 その後ぞくぞく参加者が来る。水炊きだけではさみしいので一品料理もいくつか出す。

〈水炊き会〉

・ナマコ

 たまたまスーパーに売っていたので購入。薄切りにして酢醤油大根おろしに漬けて出す。

・鶏ささみ和辛子醤油和え

 鶏ささみを霜降りにして水けをよく拭き取って切り、茹でて水にさらして搾った三つ葉と、和辛子、醤油と和える。

カメノテ塩茹で

 これもたまたま売っていたから購入。塩茹でしてザルにあげておくだけ。カメノテって美味しいよね。エビとカニと貝の中間みたいな味がする。

・鶏皮ポン酢

 鶏皮を茹でて水にさらして洗い、よく水けをとる。細長く切って、小口切りの小葱、韓国唐辛子をふりかけて自家製ポン酢醤油をかける。

・鯛の昆布締め

 サクを昆布にはさんで一日寝かせて提供前にそぎ切りにする。

・鶏白湯出汁巻き玉子

 鶏出汁を入れた出汁巻き玉子。これが超大好評だった。実際めちゃくちゃ美味かった。舌にねっとり絡みつくような旨味の爆弾だった。

・水炊き

 野菜は白ネギと白菜のみ。

 肉は鶏モモ肉骨付きぶつ切り、鶏モモ肉、鶏ムネ肉(薄くそぎ切りにする)、鶏つくね(醤油、みりん、玉子、つなぎの片栗粉、生姜の搾り汁少々)。

 あとはひたすら鍋にして食いまくるだけ。

 締めはうどんかラーメンどっちかだったような。

 

 お酒はビールと亀甲花菱とまんこいを出したような。うろ覚え。

 

 総評ですが、むちゃくちゃ美味かった。またやりたい。

 

②2020年1月19日 かき氷

 冬にかき氷を食べてもいいのです。酒粕クリームの白いかき氷を食べる。追加で貴醸酒をシロップがわりに追加できる。これとは別にパフェも食べてしまった。ラーメンだけでなく、パフェも一度の入店で2つ以上食べることがある。かき氷のなかにいろんな食感の豆やらなにやらが隠されていて、一口目から最後まで飽きずに食べさせる工夫がされており、丁寧なもの食べたなぁという満足感があった。よく考えられたものを食べると、食べ物を「読む」楽しみが生まれる。また別のかき氷を食べに行きたい。

 

③2020年1月22日 素ラーメン

 素うどんならぬ素ラーメン。麺とスープのみで葱すら入っていない。早稲田のらーめんやまぐちにて。素ラーメン食べた後につけ麺大盛りも食べてしまった。やまぐちはけっこうな回数通っているけど、素ラーメンがいちばん美味しいという私の中の結論に到達した。なんなら麺なしでもいいと思うことがある。

 

 

 次回は2月3月の少ない記録と記憶を集めて備忘録程度に書こうと思う。

 

 以上。